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合歓

Posted by シェリーいすちゃん on 10.2012 2 comments 0 trackback

園生の一隅に 花のメルヘン画

さよさよと誘う うすべにの羽ばたき

ふれなばとびゆかん

踏みいれて後ずさる われを誘う

ねむりの木の詩

うつつに夢をひらきて いまわれに何をかつげん


  *


わがこころは 雲のなかをさ迷う粒一つ 

降りてはのぼり昇りてはおり

雷鳴のとどろきに 身もなく激震す


氷点下の空にゐて

わがこころは やがて孤独の塊となり

みだれみだれて落下せり


おとが鳴る鳴る こえが泣く泣く

ばらばらと 地上の轟音となり

天使の羽が 堕ちてゆく

こらえきれずに

握りしめたる わがこころの拳


  *


仄かなる 地上絵のゆらめき

合歓の木のうえに淡い灯りがあふれ居り

――――なんの戯れであろうか

訝しみ降下せり


やわらかな 合歓のほほえみ

わが孤独の塊はなおも固く氷ったままゐて

葉がわさわさとおじぎするも

達磨のかたくなさ


「とけるであろうか」と われ問えば

「目をひらきましょう」と 応える合歓


風にそよぐそよぐ樹冠 花の灯り

なぜであろうか

堕ちた天使の羽のかがやきて

園生のメルヘン画に目もさめる想いして








Category :

銀の夜

Posted by シェリーいすちゃん on 06.2012 0 comments 0 trackback


やわらかな、しかし切ない笑みを浮かべ、

エアリスは、

泥の海に、人形のように虚しく漂っていた。

瞳が、キラキラ砕け散ったように見えたのは…、

潮が ざざざざ、ざざざ、ざざ、

干潟が、あちらこちらで光る。

涙が蒸発して、かなしみが凝固する。

ころころ転がってゆく。

おもしろがる海鳥。ちどりあし。

      2           6
   1      3     5   7 ‥
              4

あとを追い、こともなげに ・・

ながい嘴で啄ばんでゆく。


   だれかの

   かなしみ

   だれかの

   あじわい


エアリスは泥から上半身を起こすと、じっと考え込んでいた。

もうずっと続いていた――――善良なるひつじの群れ。

人生をダイナミックな躍動がリズムする、それとは真逆な澱み。

そこに居心地の良さを感じる、

エアリス自身、そうした群れの従順なる構成要因であろうとした。

だが、努力は報われず・・アイデンティテーは崩壊。

やがて、エアリスは自己否定の泥。


「あの子の細っちょい体にぐるぐる羊毛をまきつけて飾りたてたって、

 メェーとも啼かないんだもの。がっかりだわよ。

 上流階級のきどったやりかたで草を食べろっていうんじゃないのよ。

 メェーは、わたしたちひつじの基本でしょ。

 ひつじ、はかくあるべしっていうものを無視しているんだわ。

 おねえさまの力量をもってしても、なんともならなくってよ。」


エアリスに宿る精神性が断固としてそれを許さなかった。

血、に潜む原始性。宇宙の彼方で注入されたエキス。

それを押さえ込もうとすればするほど、

血が暴れ、その葛藤にエアリスのこころは泥の海にしずむのである。

そして、これが意味すること・・・


夜の谷の到来――――

こういうとき、運命の女神は決して看過することはない。

エアリスを泥の海から摘みあげ、さらなる不幸・・夜の谷へ。


寄せる、

寄せる、寄せる、

寄せる、

銀いろのさざ波。


さまざまな悲嘆や失意が、岸にぶつかり、

美しく、美しく、あまたの詩をうたう。

月が、この谷を渡るわずかな時間の フ シ ギ

きえようとする月に引っぱられ、

切り取られた時間の歪みに生じた こころの澱みを、

どどどどどどど 夜の谷は一気に押し流して、

銀河の本流に合流させるのである。

ひとたび夜の谷に入り込めば、

運命の次のサイクルが、歯止めなく回り始める。


   あかきいばらを

   おのがてで きりひらけ

   うんめいの

   おさなごたちよ



夜の谷からの、ながい帰り道。

幾千万の黄ばんだ目。

ちっぽけな獲物を狙って――


幾たびとなく通ったみち。 だが、もはや… 子どもではない。 

夜の谷の詩がエアリスを成長させたのだ。

すらっと伸びた しなやかな肢体。 ふくらんだ胸の ういういしさ。

青い果実。

だが餓鬼どもの黄ばんだ目には、熟した果肉となり。


   さわさわと

   くろいもりをさま よ う、

   みつからない

   パステル・カラー


エアリスは、追われ逃げ惑った。

走れ、うさぎ!

走れ、うさぎ!

ちいさき心臓は耐えかねて。

心拍数上昇/過呼吸/耳鳴り/眩暈、


ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、
ドク、ドク、ドク、ドク、


 「逃がすまいぞ!」


ドク、ドク、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、
ドク、ドク、


      「獲物だ!」


ドク、ドク、ドク、ドク、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、


   「喰わせてくれ!」


ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、



      「うまいぞ!」


ドク、ドク、ドク、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、



いつのまにか…

黒い森に迷い込んでいた。抜けられぬ迷路のようで。

ハリエンジュの鋭い棘に、白いブラウスが引き破られる。

血の色で染まってゆく、ボロ布。


躓く、転ぶ、倒れ込む、


彼女の肉体は、不老。儒艮の肉。

それゆえにエアリスは襲われた、


容赦のない牙が

やわらかな胸に突き刺さる。頸部はくいちぎられ、頭部は支えを失い。

腹部の臓器はもはや形をとどめてはいない、

血飛沫の海で。

エアリスの肉体は無残に喰いちぎられ、

やがて、一片残らず・・


   うっすらと

   もりがまぶたをあける

   そらは

   どこだろう


ふしぎと痛みは微塵も感じなかった。

消滅した肉体。

魂の目が、樹冠のうえ、広がる空の切片を捉える。



     ソナー
言葉は水中聴音機、――沈黙が生まれては、また始まる

想念からくりだされる言葉だけで、

いまも、彼女はにこやかに人間を続けている。

いや、人間であって・・人間ではない、

こんなエネルギーの吸収、変換、ストック・・

しかしそれでもまだ、彼女がこの世に生きている意味・・。

「わたしの、おしごとだから。」

(幾何学的な――それとも非幾何学的な?・・)

儚げな意思がおくる、やわらげな声。


   ときはなたれた

   かんかく

   ‘いきている’

   という わたし


そよ風にゆれるスイートピー。

イメージとしての微笑みは、ホログラムのようで。

どこに咲くのだろう。

運命の女神がわらう。「おまえの肉体は普通の者には耐える精神力はない。いまごろ

あの者たちは真の不老の意味を知って愕然としていることだろう。」


   ぬぎすてた

   おしきせの

   死

   なんとかなれ

   なんと――か・・なれ・・・







Category :

「しゅご」 科学語詩 1 (ひらがな詩)

Posted by シェリーいすちゃん on 14.2012 0 comments 0 trackback




と おおく と おおおおく
   えんらいのたび

うちゅうに ぷ か り

ゆめをいだく

    わたし
    わがたし
    わがたくし
    わ がたくしたる

      むそうのはな
      ゆめ
        まど
          はな

ゆめをいだ く      く はいのちゆえ
             く はいきるゆえ
             く
             く
             く
            らく
           ららく
          らららく

        ら はいずこより


           *


いのちの くろおおん くりかえし はじけよふえよ よにみちるまで
いのちの くろおおん くりかえし はじけよふえよ よにみちるまで


                 *


ひとつふたつみっつよっつ     やっつじゅうろくさんじゅうに
   ふたつみっつよっつ        じゅうろくさんじゅうに
      みっつよっつ             さんじゅうに
         よっつ      ばくはつする
                  ばくはつする
                  ばくはつする
                  ばくはつする
                  ばくはつする
                  ばくはつする
                  ばくはつする
                  ばくはつする

                   そして

                  ゆめ
                    まど
                      はな


                    **


 ぞうしょく

 しょうめつ

このほしのびしょうな

せっけいず

 さいせい と はかい

わたしは

さんじゅうごおくねんの

 らせん

をすべりおりる


       *


そのものがたりの はじまりは

とりっく おあ とりいと

はろうぃん にのみしゅつぼつするはずの すりらあ たちは

うぃぃん のるつぼのなかで ひみつのかぎをにぎっていた


              あぁぁ あっ あっちゃぁ あぜん
              いたた いてて いがいたい
              うぅぅ うっ うなるかいきをつめるか
              ええいっ えぇんえぇんなくわけには
              おっす おおしくたちむかうぞぉ


おお ふたをあけることがゆるされた ゆうしゃよ

うんめいのとびらは おまえをまっていたのだ

ひるむな いつわりのないこびとたちのきんべんさで

めざすは こんふぇくしょなりいの きゃんでえ

いざ とんねるをほりすすめ

かのきょじん がりばあ はいまだめざめのとちゅう


        のおべるのねがい
        くりみあはんとうに
        ふみしだかれる ひと ひと ひと ひと ひと
                  せんきゅうひゃくいちねん
                  のおべるしょうじゅよしき


              りそうを ききゅうせる あおいたまよ

              ゆうきゅうの がらすのたまよ

              ちぬられた どりゅうのあかを みよ

              さんじゅうごおくねんの なみだをみよ

              たいせきした はめつに

              ゆめはついえたか ちったか

              なもしらぬ はながゆれている

              しろく しろく ゆれている

              はなのうたが わたしのたまをゆらして

              やさしく やさしく つげている

              いのちのだいちは

              いのちのほしは

              わたしのじょうねつから

              いまもうしなわれてはいない と


                          あい は いまも
                          あい は いまも
                          あい は
                          あい


うぃぃんの るつぼはまわる

とりっく おあ とりいと

あまくのうこうな かじつの きゃんでえ

すりらあ たちはえものをてにして るつぼにもどっていった

あとには あの らせん にいたるとびらのかぎ


       *


しゅごしんがいた

さんじゅうごおくねんの

 らせん

すべりおりてゆくと

そこには

いのちの

 ゆめ

 まど

 はな

しゅごしんがいた


    **


おなじかお おなじからだ だからせきをする おなじせきをする
おなじかお おなじからだ だからせきをする おなじせきをする


            *


          めぐりあい  あなたはだぁれ

          めぐりあい  あなたはだぁれ

             にてるけど
              ちがう

             ちがうけど
              にてる


               *


         に かける はんぶん は いち
                に かける はんぶん は いち

           いち たす いち は に
                いち たす いち は に


      しんぱいだわ ねえ さんすう とくいじゃなきゃだめかしら
      しんぱいないよ ぼくら ぱそこん をうまれもってるんだよ

        あたらしいほうほう げんすうぶんれつ でどうなるの
    ぼくらいろいろへんかする ってしゅごしんがいってる


                       *


にてるけどちがうかお にてるけどちがうからだ おなじせきはしない
にてるけどちがうかお にてるけどちがうからだ おなじせきはしない


            *


                            てんの

                            はすが

                            ほのかに

                             ぽ

                            はなの

                            あかりに

                            わたし

                             ぽ

                            あなたが
                            みつめて

                             ぽ
                             ぽ

                            あなたが
                            ふれて

                            わたし

                             ぽ
                             ぽ
                             ぽ


                             *


ゆめをいだく

    わたし
    わがたし
    わがたくし
    わ がたくしたる

      むそうのはな
      ゆめ
        まど
          はな


        *







Category : 科学語詩

感想にゃん(=^~^= 15

Posted by シェリーいすちゃん on 19.2012 4 comments 0 trackback
また 吐いちゃった
       Hizakiさんの「ねこさいばん」



  【シェリーいすちゃんの感想詩】




Mi chiamo Fhuchan.”

  「わたしの名前は、ふうちゃんです。」

  ふうちゃんはイタリア語で裁判長にミャオ~しました。

  そして、つづけて英語でこうミャオ~しました。

“I am a cat.”

  「吾輩は猫である。」

  ふうちゃんのマイブームは夏目漱石先生の本を読むこと。

  でも、これにはね、ふうちゃんの無罪主張がこめられていて。



えっ、ふうちゃんは外国のことばをりゅうちょうに話すのかって?

えぇ、それはもう。ただし、ねこ語なんですけどね(笑)。






Hizakiさんの作品群では、
しっかり泡立てられたなめらかなメレンゲの関西弁が
生活という具材の入ったお話のケーキ生地にふんわりと混ぜ込まれ、
独特な食感と味わいを生んでいるように感じます。

詩表現やストーリー展開については
色々とトライされておられるように思いますが、
配合については
既にHizakiさん独特の方法を確立されているように思います。

この「ねこさいばん」は繰りかえし読ませていただいた作品で
Hizakiさんの作風とイラストとの相性もよくて、

       おいしいにゃ~♪





Category : 感想

感想にゃん(=^~^= 14

Posted by シェリーいすちゃん on 14.2012 0 comments 0 trackback
詩と童話の世界
   Jun Akiyamaさんの「曼荼羅」



  【シェリーいすちゃんの感想詩】




ひぐれどき
日と
月が
双つの
めを
みる
異質な
くちたちが
傾れ込む
おうまがこく
たんぽぽの
わたげ
とぶ
重金属の
汚泥やま
やわらかき
たらちね
きよみずの
ガイガー
夜でない
混沌に
あみがける
内視鏡みたいで
E=mc^2






「古都市」の物語のなかでよまれた詩篇集「曼荼羅組曲」。
よく練られた作品で、なかでも『しけんきゅう』に掲載された
「人工天使の夢」「遍路」「無明」は特に佳い詩だと思います。

でも、感想詩を書いたのは詩篇集と同名の詩「曼荼羅」。
ほかの詩のようにイメージを押し出すのではなくて、
手元にひきよせて言葉に場所を与えている感じがする落ち着いた詩です。
ですが、この詩を選んだ理由は別にあります。
Jun Akiyamaさんは
詩という感性の世界の表現に科学概念をよく用いておられます。
科学領域に素養がないとなかなか読み取りにくいのですが、
この詩は融合をじつにサラリとやってのけていると感じたからです。

私も詩作歴が浅いながらも、
物理化学や統計学の概念用いて何篇か詩を書いていて
知識のあるなしで読者の反応が大きく異なるのを経験しています。
これが小説なら、解説役の人物設定をするなどしてクリアー
できると考えられますが、
詩の場合はハードルは高いと思います。





Category : 感想

プロフィール

シェリーいすちゃん

Author:シェリーいすちゃん
シェリーいすちゃん こと いずちゃん と申します♪
ネット『詩誌AVENUE【アヴェニュー】』の編集をしています。AVENUEでは「感性豊かな社会」を目指し、さまざまなジャンルとのコラボ詩発表・詩人の作品紹介・いろいろな分野でご活躍中の方の雑記掲載をしています。
ウサギのお茶会♪ では感想詩で皆さんの作品紹介をしてゆきますので、よろしくヨロシクです^^

シェリーちゃん

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